Broken Nature:Design Takes on Human Survival - キュレーション:Paola Antonelli会場:ミラノ トリエンナーレ財団美術館
「Broken Nature」は長年にわたり、完全に断絶したとはいえなくとも、激しく損なわれてきた人間と自然環境をつなぐものを深く探究した作品です。構造物とデザインプロジェクトに幅広のネットをかけることで、このエキシビジョンの根底に流れるコンセプトであるレストラティブ・デザイン(回復のデザイン)を表現し、人間と、自然の生態系と社会的生態系の両方を含む、環境との関係を再考する、さまざまなスケールのオブジェやコンセプトを浮かび上がらせています。
第22回ミラノ・トリエンナーレでは、過去30年の歴史を飾ってきた約100点のプロジェクト、レストラティブデザイン、アーキテクチャ、アートが世界中から集結します。なかでも、「Broken Nature」や、Alexandra Fruhstorfer の「Transitory Yarn」、Dominique Chenの「Nuka-doko」、Google Brainの「Whale Song」は新たなインスタレーションとオブジェで登場するほか、Pettie PetzerとJohan Jonkerによる「Hippo Roller」、Elementalの「Quinta Monroy」ハウジング、Martino Gamperの「100 Chairs in 100 Days」、Zach Lieberman他による「Eyewriter」低コスト、オープンソース視線追跡システム といった画期的な作品も展示されます。デザインの歴史と進展に重要な役割を果たしてきたこれらのプロジェクトのなかには社会、そして人と周囲の世界との関わり方に対して大きなインパクトを与えてきたものもあります。これらのプロジェクトが、デザインが社会的・行動的な変化を促すポテンシャルを明らかにするという目的のもとで、同じカンバセーション内、しかもひとつの場所に、集結するのは今回が初めてのことです。
今回のテーマエキシビジョンでは、Accurat、Formafantasma、Neri Oxman e Sigil Collective等、多数の直接依頼作品が合わせて展示されます。Kvadratが提供したナチュラルトーンの 500メートルのZuluと70メートルのDawnが展示デザインに美しく溶け込みます。
Teatro dell’Arte, La Triennale di Milano
Viale Emilio Alemagna, 6
20121 Milano
2019年3月1日 - 9月1日