Serpentine Gallery Pavilion by Olafur Eliasson and Kjetil Thorsen

イギリス、ロンドン 2007

2007年、ロンドンのサーペンタイン・ギャラリー・パビリオンが、建築事務所スノヘッタから国際的に定評のあるデンマーク/アイスランドのアーティスト、Olafur Eliassonとノルウェーの建築家Kjetil Thorsenによってデザインされました。 彼らがつくった材木に覆われた建造物はコマに似ていて、伝統的な単層のパビリオンに劇的な縦方向の動きをもたらしました。Kvadrat社のテキスタイル、テンポはパビリオン内にある特製の空気注入式の家具とクッションの布張りに使用されました。さらに、テンポでつくられたカーテンが、パビリオン入口に掛けられました。

アーティストの Olafur Eliasson (1967年生まれ) はインスタレーション、絵画、彫刻、写真、映像など幅広い分野で活躍しています。1997年以来、世界中の美術館で彼の個展が開催され、ニューヨーク市の噴水(2008年)をはじめ公共空間のプロジェクトにも関わりました。プロジェクト「Ice Watch」では、2014年に地質学者の Minik Rosing と共に氷の塊をグリーンランドからコペンハーゲンに運び、さらに2015年に第21回気候変動枠組条約締約国会議開催中のパリに運びました。1995年に設立したスタジオでは現在、90人近くの職人、建築家、収集家、アドミニストレーター、料理人が働いています。

2014年には、建築家の Sebastian Behmann と共に総合的で実験的な建築プロジェクトや公共スペースでの作品を中心としたアート・建築のためのオフィス Studio Other Spaces を設立しました。また、2012年にはエンジニアの Frederik Ottesen と共にソーシャルビジネス Little Sun を設立しています。この世界的プロジェクトでは、ソーラーランプ「Little Sun」を発表し、オフグリッドのコミュニティに提供し、持続可能エネルギーをあらゆる人が利用できるようにする必要性を広める取り組みを行っています。