私たちは一日に約 24,000 回呼吸します。 呼吸は、私たちが意識的には気付かない重要な情報を伝達し、目に見えないメッセージが脳に到達した瞬間にさまざまな感情や記憶を呼び起こします。 ノルウェー人アーティスト／匂い研究家の Sissel Tolaas は匂いを、しばしば見過ごされるコミュニケーションツールとしてとらえています。

オスロの Astrup Fearnley Museet で開催される RE______________  by Sissel Tolaas では、初期のインスタレーションや紙を使った作品から、匂いに関するより最近の作品の総合展示まで、Tolaas が長年のキャリアで生み出してきた作品を幅広く紹介しています。

ショーで、Tolaas は Renzo Piano デザインの建物の外壁を内側に転回し、海の空気を直接ギャラリー内へ送り込むことで、「換気の良いインテリア」という概念を究極的に表現しています。 外部からの風や匂いを再現した空間では、Kvadrat テキスタイル Dive で作られたカーテンが海のさざ波のように揺らめきます。 嵐が沿岸に近づくと、建物内部からもその様子を体感することができました。