Erasure by Vibeke Rohland
コペンハーゲン(2020 年)
Vibeke Rohland によるプロジェクト「Erasure」はデンマークとアメリカでの展示のほか、2021 年 1 月からはグループ展「In A Slow Manner」の一環としてパリの Maison du Danemark での展示が予定されています。
Kvadrat のベルベット生地 Harald に描かれた Vibeke Rohland による Erasure は、色という言語と静寂の間に対話を確立することを目指しています。 自身が残す痕跡を通じて視覚化された対話であるとアーティスト自らが表現する作品のひとつひとつが、超越からオブジェへと姿を変えていきます。
Vibeke Rohland: 「今回のプロジェクトでは生地選びをとても重視しました。 歴史や伝統の観点から選んだベロアは、紀元前 2000 年から古代エジプトや中国の高貴な人々に愛された魅惑的な生地です。そこからイタリア(ルッカとフィレンツェ)へ渡り、1400 年から 1600 年にかけてはイタリアがベロア生産の中心地として栄えました。 黄色、赤、青の深みによって地位や富の象徴として用いられたベロアは現在でもなお、外観や用途にある種の権力を感じさせます」