Kvadrat Change Maker Networksと世界的な協働の必要性

 

温暖化により地球の平均気温は1.1℃上昇しました。自然と人類に壊滅的な結果をもたらすと予測される1.5℃の上昇まで、わずか残り0.4℃です。そのため、今すぐ行動する必要があります。

気候変動には多くの要因が含まれているため、単純な解決策はありません。一部の要因は既知で、一部の要因は不明です。これら全ては相互関係を考慮して理解する必要があります。それには、異なる視点を持ちながら、私たち全員が共通の目標に向かって努力するように、協働的な思考と行動が必要です。

当社はその達成のために、組織内外でサステナブルなアジェンダを確実にして実践できるようにKvadrat Change Maker Networksを導入しました。サステナビリティ部門で責任者を務めるPhiline Kriependorfがご紹介します。

Kvadratのサステナビリティ責任者であるPhilineは、Kvadratグループのサステナビリティにおける戦略的方向性を率いています。彼女はKvadratのGHG会計と削減ロードマップを監督し、包括的な組織改革を実施しながら、会社のエコデザイン理念の方向性と循環型ビジネスモデルの展開を決定しています。

Q:Kvadrat Change Maker Networksとは何ですか?

持続可能性戦略を策定したとき、会社の一部門だけでなく、Kvadratのさまざまな機能や地域の全ての社員が参加することで実現させる必要がある意欲的な課題であることは明らかでした。しかし同時に、この戦略が多くの変化をもたらし、人々をコンフォートゾーンから押し出すような新しい学びを必要とすることも認識していました。私たちは、デザイン、グローバル販売拠点、本社部門、生産パートナー事業所の4つの異なる知識ネットワークを通じて、選抜された同僚をトレーニングするコンフォートゾーンを構築したいと考えました。こうしたネットワークは、その知識を地域のチームに伝える触媒となるのです。

現在、ネットワークはさらに進化し、同僚のための学習プラットフォーム以上のものとなっています。また、サステナビリティチームにとっても、市場インサイトを収集し、課題や新しい機会について学ぶための貴重なアクセスポイントとなっています。

Q:Change Maker Networksは、Kvadratおよびその先の価値をどのように創造しているのでしょうか?

何よりも重要なのは、チェンジスメーカーの仲間たちが、当社が掲げる12のサステナビリティ目標と、それぞれの機能や役割との関連性を認識するようになったということです。つまり、チェンジメーカーの一人一人がそれぞれの領域で行動し、価値を生み出すことができるのです。

Change Maker Networksがどのように変化を促したかを示す、優れた事例がいくつかあります。その1つが、オーストラリアにいるチェンジメーカーの同僚たちの取り組みです。彼らは、ネットワークに参加し、私たちの目標を理解した後、サステナブルなショールームポリシーを提案し、私たちのショールームにサステナブルな視点を加えてくれました。その結果、40のショールームで世界的に展開することができました。また、別の例として、出張時の排出量に関するデータの監視・収集方法に取り組んだチェンジメーカーの同僚がいます。彼女は戦略的調達チームでの役割から、より合理的なデータ収集のプロセスを開発することができ、このアプローチは現在Kvadratで採用されています。こうした例をはじめ、さまざまな取り組みが行われていますが、それ以上に、当社はチェンジメーカーに対して、知識を共有し、クライアントやサプライヤー、あるいは友人や家族などをインスパイアする、提唱者として活動することを推奨しています。ここから本当の価値が生まれるのです。

Q:Change Maker Networksは、Kvadratと気候変動対策に必要なグローバルな集団的行動をどのようにつなげているのでしょうか?

Change Maker Networksは、Kvadratのグローバルな組織全体に持続可能性に関する知識を普及させる役割を担っています。これは何よりも、私たちが野心的な目標を確実に運用し成功させ、ひいては気候変動との闘いに貢献するために必要な文化的変革課題に資するものです。